最新の調査結果

File.1

ブルーベリーやカシスの果汁由来の
高濃度アントシアニンエキスの抗増殖/抗酸化特性

Diaconeasa Z1, Leopold L2, Rugină D3, Ayvaz H4, Socaciu C5.
Int J Mol Sci. 2015 Jan 22;16(2):2352-65. doi: 10.3390/ijms16022352.

《要約》
この研究は、B16F10(マウスメラノーマ)、A2780(卵巣ガン)、HeLa(頸部ガン)の3つの腫瘍細胞に対する、ブルーベリーやカシスの果汁由来の高濃度アントシアニンエキスの抗増殖特性の潜在力を評価するものでした。
個々のアントシアニンの測定や識別、数量化はHPLC-MS分析計を用いて行われました。エキスの抗酸化特性はDPPHやORACなど異なったメカニズム法によって測定されました。生物学的実験では、果汁は、高濃度アントシアニンを得るためにC18カートリッジを通して精製されました。識別された主なアントシアニンはシアニジンのグリコシド誘導体でした。エキスの抗増殖特性はMTT試験によって検査されました。このアントシアニンエキスの抗増殖特性は、抗酸化力をもつ生物活性分子であるアントシアニンと関係があることがわかりました。
この結果として、ブルーベリーもカシスもアントシアニンを含む豊富な抗酸化物質源であり、従って、これらのフルーツの日常的摂取は、多くの変性疾患を防ぐためには大いに推奨されることが明らかになりました。


File.2

高炭水化物、低脂肪の朝食と一緒にブルーベリーを摂取すると、
食後の血清酸化マーカーが減少

Blacker BC1, Snyder SM, Eggett DL, Parker TL.
Br J Nutr. 2013 May;109(9):1670-7. doi: 10.1017/S0007114512003650. Epub 2012 Aug 31.

《要約》
ブルーベリーを摂取することで、高炭水化物、低脂肪の朝食を摂った際の食後の酸化が抑えられるかどうかについて私たちは研究しました。
参加者(14人)に対し3週間にわたって、3種類の交差法による実験を行いました。
実験は、ブルーベリー75gと35gの異なる量を摂取する2グループと対照グループ(75gのブルーベリーに匹敵するアスコルビン酸と糖分を摂取)に分けて行われ、空腹時と、各サンプルを摂取した1時間後、2時間後、3時間後の各グループの血清酸素ラジカル吸収能(ORAC)と血清リポタンパクの酸化(LO)、血清アスコルビン酸塩、尿酸塩、ブドウ糖を計測しました。
対照グループに比べて、75gのブルーベリーを摂取したグループには2時間後にかなり高い平均血清ORAC値が見られ、ブルーベリーを摂取した2つのグループには3時間の間に血清LO値にかなりの時間のずれが見られました。血清アスコルビン酸塩、尿酸塩、ブドウ糖の変化に関しては、3グループで大きな差はありませんでした。
私たちの知る限りでは、血清抗酸化能力の増加はブルーベリーの果糖やアスコルビン酸塩によるものではないと実証した研究報告はこれが初めてのものです。
要約すると、75g(約1/2カップ)という実際的なブルーベリーの摂取により、高炭水化物、低脂肪の朝食後における、統計的に有意な生体内酸化防止効果が得られます。直接に試験したわけではありませんが、この効果はブルーベリーに含まれる主要生物活性成分であるフェノール化合物による直接的または間接的な働きによるものと言えるでしょう。
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